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Q1 どうしてフケ症になるのでしょうか?

フケ症は脂漏性皮膚炎の初期症状

フケ症は脂漏性皮膚炎という皮膚病の初期症状です。脂漏性皮膚炎は皮脂分泌量の多い部分や皮膚と皮膚のすれ合う部分にできやすい病気です。進行すると、徐々にフケが目立つようになり、皮膚が赤くなったり、発疹がみられたり、さらにひどくなると表面に淡黄色のカサブタ様のものが付着することもあります。

脂漏性皮膚炎が進行すると…フケが増加 皮膚が赤くなる 発疹

脂漏性皮膚炎の原因について検討された諸説

脂漏性皮膚炎の原因は、単なる皮脂の分泌過剰ではなく、皮脂を分泌する機能の異常、あるいは皮脂自体の質的な変化などが原因であるとの考えもあります。その他、右のような要因に加え、脂漏性皮膚炎の原因として細菌、あるいは真菌(カビ)による感染症であるという説があります。ただ、これらの真菌は正常な状態の皮膚にも存在するので、必ずしも感染症説を支持する明確な根拠があるわけではありません。むしろ、症状が出ている部位において脂漏の酸性度や皮脂の成分の変化が起こり、それが細菌や真菌に影響を与えているという説や、細菌や真菌が出す物質がフケ症を引き起こすとする説もあります。

脂漏性皮膚炎の原因としてあげられた要因

脂漏性皮膚炎に効果のがある抗真菌剤とカビ(マラセチア)

このような諸説のなかで、最近注目されているのは、皮膚に常在しているマラセチアというカビです。これは、脂漏性皮膚炎の症状に、マラセチアに対して効果をもつイミダゾール系の抗真菌薬が有効であることが分かったためです。

このように、マラセチアというカビが原因であるという説が最近有力になってきましたが、どうしてフケ症になるのかという詳しいメカニズムは十分解明されていません。

ご解答いただいた先生

渡辺晋一先生
帝京大学医学部皮膚科教授
渡辺 晋一先生