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Q8 女性も脂漏性皮膚炎になるのでしょうか?

一般的には男性に多いのですが、女性でもあります

一般的には男性に多いのですが、女性でもあります。

脂漏性皮膚炎は、頭部、顔面、胸骨部、肩甲骨部、間擦部位などの皮脂の分泌が多いところに出ることが特徴です。これは脂漏性湿疹が皮脂の分泌と密接に関係しているからです。脂漏性皮膚炎の好発年齢は生後2〜12週の乳児と思春期以降の40歳までとされており、どの年齢でも男性に多く見られます。これは、脂腺(皮脂分泌を行うところ)の活動がアンドロゲンという男性ホルモンにより支配されているからです。アンドロゲンは性腺のみならず、副腎からも分泌され、男性でも女性でも分泌されています。このため女性にも脂漏性皮膚炎が起きるわけです。アンドロゲンの量は新生児期に一時的に増加し、その後成長とともに減少し、思春期に再び増加します。その後、女性では50歳頃から急速に下降し、男性では70歳頃まで維持され、以後徐々に低下します。アンドロゲンの分泌量に平行して脂漏性皮膚炎の症状も変化します。したがって乳児や女性にも生じるわけです。

女性の場合はスキンケアにも注意を

女性の場合も脂漏性皮膚炎の治療方法は男性と同じです。ケトコナゾールクリームやステロイドの外用を行うことになります。さらにビタミンB2やB6を内服する場合もあります。女性の場合に特に気をつけておきたいのはスキンケアです。最近は乾燥肌の方が多いので、保湿作用が強く皮脂を取り除きすぎないようにデザインされた石鹸がたくさん市販されています。脂漏性皮膚炎の女性の場合には、脂漏部位では余分な皮脂を残さないためのスキンケアが必要です。洗顔や洗髪の際は、特にニキビ用のものを用いるなどしてしっかりと皮脂を取り除きましょう。さらに必要であれば保湿を行うようにしてください。

ご解答いただいた先生

林伸和先生
虎の門病院 皮膚科部長
林 伸和先生